数センチ先の未来
この日記の書き方について。
やり方は簡単。何も考えずに,というよりも書いていることだけに集中して,休まずに書き続けるだけである。この「休まずに書く」というのが重要である。書くのをやめて,いったん落ち着いてしまうと,次に何を書こうかと思案してしまう。そして書く内容を頭の中で再構成し始めてしまうのである。ここではそれを雑念という。文章の構成を考えてはいけない。思いのままを書いていくだけに徹底する。だから次に何を書けばいいか分らないという状態になる。漢字を忘れたときは,そのままひらがなで書いてしまうようにする。漢字を思い出そうとするだけで思考の流れが止まってしまうからだ。どこまで自分の思考に素直になれるかがポイントである。この手法が成功するかどうかは,そのこと1つにかかっている。何も足さない。何も引かない(どこかで聞いたな)。
流れ出るままを文字にしていくという,単純な作業になる。まわりのことに少しくらい気をとられてもいい。ペンが動き続けていればいいのだ。書いているうちに複数の考えが脳裏をよぎるかも知れない。その考えまで雑念として切れとは言わない。雑念があってもよい。しかし,それはメインストリームを邪魔してはいけないのだ。メインストリームは,あくまで書くという作業と,書くということを生み出す思考になる。それだけを守って続けていけば,ほんの数センチ先の未来だけが見えてくるようになる。それを追いかければいいだけなのだ。そんなことをして何になるか? と疑問に思うかも知れない。しかし,やってみると分る。何文字か先しか見えない思考は,思わぬ新しい閃きをもたらす。先に書いた「数センチ先の未来」は,書いているその文字の先の数センチを意味するだけの言葉である。しかし,これは先ほど書いていて偶然出てきた言葉なのだ。書いている瞬間に出てきた。自分から出てきた言葉なのに,感動を覚えた。そういった発見が得られるのである。